【レザークラフト初心者必見】菱目打ちのやり方について!2通りあるよ!

こんにちは、大好物はぶりカマ、つっきーです。
この記事を開いていただ方は菱目打ちについて悩まれているでしょう。
「うまく菱目打ちができない」、「もしかして他に方法ある??」
その様な疑問、葛藤に対して答えになる記事になっていると思いますので、
最後までご覧いただけたら嬉しいです。
1.菱目打ちとは
まず初めに念のため、「菱目打ち」について紹介・解説していきます。
菱目打ちとは
「革同士を手縫いする際に前もって穴をあけておくこと」
を言います。
ご存じの通り、革は布に比べると分厚く、厚さによっては
どう頑張っても針が通らないケースが往々にしてあります。
その状況を回避するために、前もって穴をあけておく作業を
菱目打ちと呼びます。
菱目打ちには専用の工具を用いることが多いですが、
千枚通しでもやろうと思えばできます。
また、合皮など、薄い素材であれば菱目打ちなしに縫うことも可能です。
2.菱目打ちのやり方2選
さて、本題の菱目打ちのやり方2選ですが、
「縦打ち」と「横打ち」の2通りになります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、
皆様の向いている方式でやっていただけるとより美しく
菱目を打つことができるようになります。
1.縦打ち
縦打ちとは菱目打ちを自分の目線に対して並行にして菱目を打つ方式です。
↓縦打ちの例

縦打ちのメリットは「菱目打ちの角度を確認しやすいこと」があげられます。
菱目打ちは原則として革に対して垂直に行わなければなりません。
斜めに菱目打ちをしてしまうとステッチが汚く見えてしまいますし、
何より縫い辛いです。
↓菱目打ちの理想

後に説明する横打ちに比べると縦打ちは菱目打ちの角度が見やすく、
垂直に菱目を打つことが簡単にできます。
レザークラフト初心者でまっすぐ菱目を打つことに慣れていない方は
まずは縦打ちでまっすぐ菱目打ちをする感覚を養うとよいです。
一方、縦打ちにはデメリットがあります。
それは「ピッチが見分け辛い」という点です。
ピッチとはつまりは菱目ごとの間隔の事ですが、
縦打ちでは穴が自分から縦に並んでいる以上、
どうしてもズレ得る可能性があります。
その為、結局は横からも見つつ、
正しい穴に菱目を打っていくことが必要となります。
2.横打ち
縦打ちに続き、2つ目の方法が横打ちです。
つまり自分からみて菱目が横に並ぶ打ち方となります。
↓横打ちの例

この打ち方はメリット・デメリットが縦打ちと逆転する形となります。
即ち
・革に対して垂直に打つのが難しい
・ピッチをそろえることは比較的簡単
ということになります。
理想としては初心者の内は縦打ちで
菱目打ちを垂直に打つ感覚を養い、
その後は徐々に横打ちに移行しピッチをそろえることに注力する。
という流れが良いかと思います。
体感的にも横打ちの方が早く作業が終わる感覚があるので、
できるのであれば横打ちで打っていった方が作業は早く終わります。
3.最後に
菱目打ちはレザークラフトの中でもかなり楽しい時間だと思っています。
革という素材を扱うからこそ発生する工程ですし、
菱目打ちの間、完成品を想像することがとても楽しい時間です。
ただ、菱目打ちはうるさいんですよね……
夜間はできないことがとてもとても残念です。
噂によると菱目打ちやカシメ打ちを静かにできる機械がある
とのことなので、いつかはそちらを使って
昼も夜もレザークラフトできる環境を作れたらいいなぁと思います。
まぁ、菱目打ちできない時間は革を切ったり縫ったりしてるので
今の段階でも昼も夜もレザークラフトしてるんですけどね笑。
たかが菱目打ち、されど菱目打ち。
この記事が貴方のお助けになれば幸いです。
ここまで読んでいただいた貴方に心からの感謝を